メタボリックシンドロームにならないために、運動を始めよう!と考えている方もいるのではないでしょうか。運動を始めるにあたり、1日にどれくらい運動をすればいいの?と悩みますよね。
身体活動の目安
日常生活で体を動かす身体活動量は活動強度と活動時間によって決まります。その活動強度を表す単位をメッツといいます。
安静時(静かに座っている状態)を1メッツとして、その何倍のエネルギーを消費するかで活動の強度を示します。
18~64歳の身体活動の基準は、「強度が3メッツ以上の身体活動を23メッツ・時/週 行う」です。
具体的には、歩行又はそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分以上行うことです。例えば、毎日犬の散歩を1時間(普通歩行)を行った場合、1週間の身体活動の合計は3メッツ×1時間×7日=21メッツになります。

65歳以上の人は、生活活動を無理のない程度で、細切れでよいので 1 日の合計が40分となるように毎日行うことを目安としてください。運動は、無理のない範囲でどんな動きでもよく、実施しなくても大丈夫です。
現在、全世界では成人の4人に1人、思春期の4人に3人が、身体活動が不足しているとの調査結果が出ているそうです。理由の1つとして国の経済的な発展が関連しており、経済的発展により生活が便利になりって、不活動者が増えてくるとの分析結果が示されています。
座りっぱなしに注意!
座位行動とは、座った状態のみならず、横になって休んだりテレビを観たりするすべての状態のことをいい、覚醒している状態で「座位、半臥位(はんがい)および臥位におけるエネルギー消費量が1.5メッツ以下のすべての覚醒行動」と定義されています。座位行動は死亡のリスクを含め、健康を大きく損なうリスクが高いことが明らかになってきました。日本人が座って過ごす時間は、世界20か国中で最も長い(7時間/日)といわれています。
職場や家庭ではパソコンやテレビに向かいっぱなしを避け、座りっぱなしの生活を脱しましょう。ポイントは「座りっぱなしの時間を今より10分減らすこと」です。まずは、立ち上がることを意識して、理想は30分に1回、難しい場合は少なくとも1時間に1回は立ち上がることを心がけましょう。スマートフォンのアプリ(アラーム機能、警告機能等)などを上手に活用すると、座りすぎ防止に役立ちます。
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